プーク人形劇場 2023平和企画 〜紡ぐ〜

2023年11月25日(土)15時/19時
     26日(日)11時

■平和を願う3つの作品と、あたたかいキルトの展示


  1)『河童の道行』 
  2) 朗読『原爆詩集』より「序」ほか 
  3)『きらいなうた』

  展示/「てつなぎキルト」

アーカイブ配信】 1500円 2023年12月20日〜2024年1月10日

【入場料】全自由席
 おとな:3000円 / 小学生以下:2000円
 (当日券は各+500円 友の会会員は各100円引き)

【お申込み・お問合せ・会場】
 プーク人形劇場
 ☎03-3379-0234 / ppt489@puk.jp / 地図はこちら

【新内と人形の共演】『河童の道行』

   作/岡本文弥
  演出/柏木俊彦
人形美術/城田雅子
    (スタジオ・ノーヴァ)
  照明/阿部千賀子
  出演/三世 岡本宮之助
      鶴賀喜代寿郎
    (人形劇団プーク)
      大橋友子
      栗原弘昌


「赤い新内」と言われた反戦三部作ほか、多くの新作を世に生み出した岡本文弥さん。その芸と心を継承する岡本宮之助さんの新内と、人形との共演です。

 2匹の河童のかけあいで綴られる『河童の道行』は、東京大空襲の10年後に創られました。ユーモアもありながら、圧倒的な空襲の描写や、腹の底から湧き出るような敵国への怒りの感情なども生々しく描かれます。戦中から戦後にわたり、敵国への目線が180度変化した日本人の姿を皮肉り、強い反骨精神を内包しながら、哀しい逃避の道行きからは、したたかに「生きのびる」たくましさと未来への希望を感じさせます。

 プークでの新内と人形との共演は、1993年の川尻泰司・岡本文弥(当時99歳)による『ぶんやアリラン』以来です。どうぞご期待ください。


【原爆詩の朗読】峠三吉 『原爆詩集』より「序」ほか

構成・演出・出演
     堀絢子

忍者ハットリ君など数多くのキャラクターに命を吹き込んできた、声優・堀絢子さんによる朗読。
魂を揺さぶる圧巻の語りです。

 個性的で魅力的な声で、数々のキャラクターに命を吹き込んできた声優・堀絢子さん。軍医だったお父様を広島の原爆で亡くされた堀さんは「舞台を通して原爆の非人間性を訴えたい」と、反戦の一人芝居『朝ちゃん』を長年上演されてきました。プーク人形劇場でも2013年〜2019年にかけて取り組みましたが、観た後にはしばらく立ち上がれなくなるほどの、胸に迫る舞台は、多くの人の心に非戦の想いを深く刻んでいます。
 その堀さんに、今年は原爆詩の朗読で参加していただきます。気迫あふれる語りで、反戦の思いをお届けします。


【舞踊・二胡・唄】『きらいなうた』ほか

舞踊/小泉憲央
演奏/アカラ
   こたにじゅん(二胡)
    中川えりか (唄・二胡)

『きらいなうた』
 作詞・作曲 中川えりか
 編曲 アカラ 

自在に表情を変える二胡の音色と、伸びやかで力強い歌声の重なり。抑圧された中に凝縮されたエネルギーをたたえた舞踊。
「戦争」の悲しさ、命の尊さを、五感に訴えかけます。美しく、哀しく、そして生きる命へ寄り添う優しさにもあふれた作品です。

 演劇的で、身体の隅々にまで想いがみなぎり張り詰めるような強さをもつ舞踊、そこに重なる美しく切ない二胡の音色と歌声。
 日本での戦争をしらない世代が、戦争の終わらない今の世界に想いをはせて、紡ぎ出された言葉を、唄と踊りとで表現します。
 戦争のむなしさと、生きる命の美しさが強く心に残ります。今こそ、たくさんの方に観てほしい作品です。
 

■出演者■

■三世岡本宮之助(三世岡本宮古太夫)

 岡本流後継者として大叔父・岡本文弥、五世宮染に師事。岡本流以外では演奏不可能になった多くの浄瑠璃を正しく継承。膨大な文弥作品と共に新内節普及に奮闘中。演奏会、舞踊会、放送など出演多数。

https://okamotomiyanosuke.wixsite.com/miyanosuke

新内節・岡本宮之助 Youtubeチャンネル

■堀絢子

 俳優。中国・奉天(現 藩陽)生まれ。主な出演作に帝劇ミュージカル「スカーレット」文学座「にごりえ」など。声の出演では、「忍者ハットリくん」「新オバケのQ太郎」「チンプイ」など多数。

被爆死の父思い「反戦」芝居(戦争と私)
戦後70年インタビュー
日本経済新聞:2015年8月7日

■小泉憲央 

桐朋学園芸術科演劇専攻卒。東京演劇アンサンブルを経て、西田堯舞踊団へ。2022年、劇団「studio ALMA」を結成。オリジナルの舞踊劇の作・演出・振付を務める。



instagram.com/studio_alma_art

■アカラ(こたにじゅん、中川えりか)

日本人では数少ないプロの二胡奏者のユニット。「ツイン二胡と唄」の独自のスタイルでジャンルを越えて支持され、国内外で活動中。中国公演は来場者記録を更新。

大地に根差したかのように響く野太い歌声から、聞く者を優しく包む微かに響く細い歌声まで、圧倒的な存在感を放つ中川えりかの声。二胡のこたにじゅんは、一般的な二胡の音色を思わせる流麗さも奏でつつ、その真骨頂は、太く強い音色と、確かに聴こえるか細く繊細な音色の使い分けによる、楽器とは思えないほどの歌わせぶりにある。

https://akara.jp/

てつなぎキルト

 イラクの子どもたちの絵を中央に配し、その子を応援する気持ちで描かれた絵がぐるりと囲んだ「てつなぎキルト」。JIM-NETを応援する1000peaceの皆さんが制作しました。 
 このキルトは、全国をめぐりその土地土地の人々が書き加えたメッセージを、さらに刺繍で縫い込めて完成させた「旅するキルト」でもあります。イラクの子どもたちの絵と、“命あるもの”をテーマにしたたくさんの絵がならび、手をつないでいるようです。どうぞ、そっとふれて、子どもたちの命の証を感じてください。

協力:1000peace JIM-NET

ボイスメッセージ ありがとうございました!

戦争はイヤだ!
なぜなら、私たちには大切にしたいものがあるから。
No!という否定の言葉以上に、
大切なもの、好きなもの、で会場をいっぱいにしたい!
優しい音楽にのせて、みんなの“声”を流します!
一緒に参加しませんか?

・・・ご参加ありがとうございました。・・・


助成 :
文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等活性化・ネットワーク強化事業 (地域の中核劇場・音楽堂等活性化))|独立行政法人日本芸術文化振興会

後援 :
NPO 法人日本ウニマ、日本人形劇人協会、NPO法人JIM-NET(日本イラク医療支援ネットワーク)、公益財団法人 原爆の図丸木美術館、渋谷区、新宿区、新宿区教育委員会、南新宿商店会、アクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」(wam)


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